ジョギングとの想い出
ここ何年もずっとダイエットしよう、ダイエットしようと思い続けて来ましたが未だにしっかり果たせたことがありません。
体重は常に100キロ前後を行き来し、日常でも体の重さから来る足のしびれや腰痛になやまされます。
またシンプルにモテません。(別に痩せていた時にモテていた訳ではないですが…)
鏡に映る姿は完全にバーバパパです。友達止まりどころか、友達になってくれることを感謝した方が良い容貌です。
そんな悩める私に思わぬ転機が…
久し振りに会って飲んだ友達から、今度一緒にジョギングしないかとの誘いを受けたのです。
正直、ダイエット未遂に終わって来た過去でもジョギングをあまり選択肢に選んだことはありませんでした。
だいたい、食事制限や筋トレを試みようとして失敗するパターンが続いてます。
長距離走はキツいし学生時代からめちゃくちゃ嫌いで全く考えもしなかったですが、やるならこんな機会しかありません。
それにキツいことを自分から絶対に出来ないダメ人間の私が痩せるには誰か一緒にやる人を探すしかないのです。
二つ返事でOKして、休みの日に家の近くで待ち合わせ。
その間なんだかんだ、テンションがあがりランニング用のハーフパンツなんかを買ったりしました。
友人はパツパツのスパッツにアディダスのウェアを纏い、完全に上級者の装いです。
やはり、形だけでも一手間かけて正解でした。
準備体操を経てスタート。
やはり体は重いですが、思いの外順調。友達もよい感じのペースで合わせてくれてます。
と思いきや…、500メートルくらい走ったところで急激に呼吸が苦しくなり大失速、友達に鬼の剣幕でストップを求めました。
それもそのはず、こんなにがっつりジョギングしようとしたのは野球部にいた高校時代以来で、そこから30キロ以上も体重増加しています。
そんな男が走り出してしまえば、途中で命の危機に瀕しても不思議はありません。
完全にジョギングを舐めていました…
現代社会の誘惑と怠惰にまみれた私にとって、ジョギングはいつの日か気軽な健康増進法から命がけの千日回峰行に変わっていたのです。
道半ばで解脱を諦め還俗した私たち一行は、散歩という名のお遍路参りに方針転換。
走り抜ける筈だった渋谷、原宿を寒空に短パンで歩き回り帰りつきました。
消費カロリーはどれくらいでしょう…
そんなことより、これから何食べに行こうかで頭が一杯です。